極道BL小説『デビル・クロニクル』の舞台⑤DEEP川崎[2]内堀組

こんにちは、天野佑海です!さて今回も前回に引き続き、地元住民もあまり立ち寄ることが無いであろう、風俗街にある某組織組事務所を紹介したいと思います。

チネチッタ川崎の裏通り

極道BL小説の舞台:裏通り
photo by 天野佑海

恐い!まだ見えないけどもう恐い!あれ……?もう……見えてる?……いや、まだ見えません(笑)。私はどんだけビビりなんでしょう……なんて思っていたら……

極道BL小説の舞台:内堀組
photo by 天野佑海

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

稲川会系「内堀組」

指定暴力団・「稲川会」の三次団体──二代目「内堀組」の組事務所です。重厚なレンガ造り三階建て。とにかくあっちにもこっちにも防犯カメラ。凄い数です。道を挟んだ大きな駐車場にはピカピカに磨かれた黒塗りの高級車がたくさんあります。 写真が曲がっているのはお察し下さい(恐かったんだよ!)。
ヤクザの組事務所の入口付近には必ずと言って良いほど椅子やベンチ、灰皿が設置されています。見張りのためでしょう。しかし今日は見張りがいません。なにか嫌な予感がする……。

極道BL小説の舞台:玄関
photo by 天野佑海

玄関の脇に「稲川会」の代紋があります。さすが「稲川会」の現会長を輩出した「内堀組」。古い建物が川崎ヤクザの歴史を感じさせます。

「内堀組」初代組長は現「稲川会」会長

「内堀組」の初代組長──内堀氏は、上部団体である「山川一家」の若頭を経て総長となり、現在は「稲川会」の六代目会長です。
なんという凄まじい出世。風俗とギャンブルの街・川崎だからこそ出来た大躍進……と言っても過言では無いでしょう。
川崎には「堀之内」という県内屈指のソープランド街、そして競輪場と競馬場まであります。川崎駅東口は川崎港湾労働者たちの憩いの場でもあるのです。

「山口組三国志」の行方は……

まだ「山川一家」の若頭だった頃、内堀氏は、「弘道会」の若頭と五分の兄弟盃を交わしています。(「弘道会」とは、「六代目山口組」組長・司忍氏の出身組織です。)
五分の兄弟盃を交わす際、後見人となったのが、先日、刑務所から出所したばかりの「六代目山口組」若頭・髙山氏ということから、現「稲川会」は「六代目山口組」陣営と言えるでしょう。
三つに分裂した「山口組」──「六代目山口組」「神戸山口組」「任侠山口組」の三つ巴の抗争の行方が気になるところです。
それにしても、建物を囲む様に地面に打ち込まれた太い杭は何なのでしょう? やはり有事の際の車止め?

極道BL小説の舞台:外観
photo by 天野佑海

おっと、黒塗りの高級車が……。

極道BL小説の舞台:洗濯物
photo by 天野佑海

まるで旅館……いや寮のような造りです。洗濯物や雑巾が綺麗に干してあります。部屋住み修行中の若い衆たちが住んでいるようです。

極道BL小説の舞台:路地
photo by 天野佑海

以前訪れた時は、白い洗濯機が置いてある路地裏でアロハシャツを着た若い衆たちが洗車をしていました。しかし今日は妙なことに、まるで人の気配がありません(いたらいたで恐い)。なにか嫌な予感がします(重要だから2回言う)。
写真に写っているのは用心棒Aの腕。場所が場所だけに、本日は用心棒AとBを引き連れております。

『毘沙門組』のモデルは「山川一家」

さて、これから向かう「山川一家」の組事務所ビルが本日の本命です。
何を隠そう、「毘沙門組」のモデルは「山川一家」なのです。「山川一家」の総長は「稲川会」の現会長。超大物ヤクザです。

極道BL小説の舞台:山川一家

「スナック なな」の隣が「山川一家」の組事務所。立派な鉄筋コンクリート造の真っ白な四階建てビルですね。
おや……今日はたくさんの高級車が道の向こう側までズラリと路上駐車しています。正門のスーツのヤクザがなにやらこちらを見ています。嫌な予感……。

謎の集会

私の動物的直感は見事的中しました。
この日は行事か集会があるようで、組事務所の敷地内はスーツ姿の男たちでごった返していました。内堀組が閑散としていたのはこっちに動員されていたから?
こんなにたくさんのヤクザを見たのは生まれて初めてです。100人近いヤクザを前に、写真を撮る度胸など私にはありません。
通行人ABCは地元住民を装い、通りをそのまま直進しました(笑)。
気力と体力が残っていたら帰りにもう一度アタックしてみたいと思います。どうか人数が減っていますように……。

次回、DEEP川崎[3]は、川崎競馬場を御紹介致します!お楽しみに!

暗黒官能極道BL小説『デビル・クロニクル』を宜しくお願いいたします。

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暗黒官能極道BL小説「デビル・クロニクル」の作者・天野佑海(アマノユウ)です。こちらのブログでは、本作の背景やその他エピソードをご覧いただけます。書籍と合わせてみると一層楽しんでいただけると思います。お気軽にコメントをどうぞ。よろしくお願いいたします。