デビル・クロニクル・シリーズ最新刊
外伝2『わたつみのはて~極道事変』
2024年、上下巻同時配信予定!
読者様から寄せられた感想
■硬派、ハード、イノセント。この手の本にありがちなラノベっぽさ、ファンタジーっぽさがなく、裏世界の膨大な取材力を背景に感じるノンフィクション的な作風がお気に入り。(M様)
■私の中で今、最も存在が大きい小説。墓に入れたい・心中したいくらい好きな作品シリーズです。「暗黒官能極道BL小説」をうたう、ハードで濃厚な作品。とにかく実録ものなのではと思うほど、リアルさがすさまじい。主なモチーフは「ヤクザ」ですが、そのヤクザを通して「生きづらさ」「近現代日本の差別史」「美しさ」……様々なものが描かれています。コンプライアンスが声高に叫ばれるこのご時世ですが「ヤクザ」を通さなければ描けなかったであろう物語です。重い話のはずなのに重戦車のごとくザクザクと読み進められ、どんでん返しにつぐどんでん返しも魅力。公式サイトには登場人物のイラストや名前の読み方、組織図が載っているので、イメージしやすい・覚えやすいです。固有名詞の羅列が苦手な方でも安心。(A様)
■ デビル・クロニクルシリーズをこの2日で時間も忘れて読み耽り、物語の構成・表現の重厚さと残酷さに打ちのめされて、今、完全に虚脱状態にあります。 この打ち震える感動をお伝えするのに、リプで書くと、引用が永遠に続いてしまいそうになるので、改めてDMさせて頂きました。 お目汚しかもしれませんが、暇つぶしにでも読んでいただけますと、幸いです。 最初に、外伝の潜狼の存在を知り、そのあらすじを読んで、とても興味を惹かれたのが始まりです。 Kindleで1巻の試し読みをし、気が付けば、あれよあれよと作品の世界にのめり込んでおりました。 今、外伝含めて全シリーズを読み終えて、改めて、何が一体こんなに私の心を揺さぶったのだろうと考え、やはり第一に、圧倒的に世界観が好きすぎる!!これだと思いました。 私もアウトローやヤクザ、そして部落などの差別の歴史に焦点を当てている作品に強く惹かれるところがあり、これまでに商業・創作どちらの漫画も小説も読んできました。 その中で、ここまで感情移入してその世界に没頭できた作品は、デビル・クロニクルが初めてでした。没頭できたもう一つの理由に「差別」を丁寧に、そして容赦なく表現していたのもあると思います。 現在私は四十代なのですが、大阪堺市出身で、小中学校では、それはもう恐ろしい厳しさで「部落」「穢多非人」の歴史を学びました。しかし、どんなに授業で差別への戒めを習おうと、部落出身のクラスメイトに向けられる保護者たちの薄い蔑みの視線は常に側にあり、今でも忘れることができません。 人間から十年単位では容易に引き剥がせない悍ましい選民意識を、デビル・クロニクルでは、ただ書き連ねるのではなく、その世界とキャラクターたちのバックグラウンドに鮮やかに落とし込み、打ちのめして表現されていた事に、私は感嘆いたしました。今もまだ、興奮が冷めず、背筋がザワザワしています。 本当に素晴らしかったです。 キャラクターたち全ての過去が苦しく、生への渇望がありながらもそれすら踏み躙られてゆく現実。それでも、最後まであがき続けてそれぞれの「愛」を貫く登場人物たちも、最高に好きです!!誰が1番とか決めれない!!となった作品も、デビル・クロニクルが初めてです(笑)あぁ、本当に、私は久しぶりに、心を震わせることができました。 デビル・クロニクルに登場する全てのキャラクターたちのお陰であり、そしてそれを生み出し、そして作品を書ききり、そして世に送り出してくれた稲荷様に、心より感謝いたします。 ありがとうございました。 大変なご時世ではありますが、心と体ともに、健やかでお過ごし下さい。 新しい作品も、楽しみにしております。 決して、ご無理なさらぬ様に。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(M様)
■最近、極道ものBL小説を読み漁ってるのですが「デビル・クロニクル」は本格的でエロさと暴力と感情がすごくてとにかく圧倒された……。Amazon unlimitedにもあるので極道もの好きな方にはオススメしたいです。極道を構成する社会背景など描かれていて、BL小説の枠を超えるというか今まで読んだことがないテイストで良い意味での衝撃を受けました! 引き込まれて土日で一気に読みました。素敵な作品をありがとうございます。(U様)
■約1週間かけてじっくり読んだけど、めっちゃくっちゃ面白かったです……。バッキバキの縦社会だからこその忠誠心と下克上が入り乱れる世界観、ほんと性癖……ひぃん (K様)
■デビル・クロニクル。全7巻読了しました とにかく圧倒的で凄かった。ラスト部分で冒頭まで一気に繋がり「ああ…」と全てに納得する作品。そしてラストのあの人の選択がまた見事。カッコイイ。壮絶すぎる人生を歩むキャラ達。胸が痛くなるけど惹きつけられる。この小説を生み出してくれた作者様に感謝を。(A様)
【他の感想を読む】
- ヤクザや同性愛、過激な性描写、犯罪描写に嫌悪を感じられる方にはおすすめできません。
- すべてフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
- 作中で差別的な呼称を使用しておりますが、戦後社会の価値観および差別を受けていた当事者たちの苦悩を表現することが目的であり、差別を助長するためでは御座いません。
- 反社会勢力の存在やその犯罪行為を美化・称賛する意図は御座いません。
- 特定の思想を擁護・批判する意図は御座いません。
- 本書の一部あるいは全部を無断で転載・引用することは、法律で認められた場合を除き、著作権の侵害および盗用となりますので堅く禁じております。
デビル・クロニクルの
世界観
濃厚なエロスと容赦の無いバイオレンス!孤独なアウトローたちの壮絶な生き様、そして歴史の闇に葬られた、名も無き命の花に捧げる鎮魂歌。
戦後から続いた極道たちの抗争は、二〇〇〇年代のはじめ、大阪に本拠地を置く「阿修羅一家」の勝利で幕を閉じた。
なかでも〝第六天魔王〟の異名を持つ広島出身の「阿修羅一家」若頭・仙波旬一郎率いる「仙波組」は、死をも恐れぬ殺戮集団として全国にその悪名を轟かせていた。
だが、そんな日本最大級の広域指定暴力団「阿修羅一家」にも〝目の上の瘤〟があった。
「神」の文字を冠する神奈川の支配者──「四洲連合」である。
四洲連合を倒し、裏社会の日本統一を成し遂げることは阿修羅一家の悲願だっだ。
作者プロフィール
稲荷矢紘(天野佑海)
イナリ・ヤヒロ(アマノ・ユウ)。
関西出身。
大学卒業後、出版社に就職。
月刊誌の創刊と編集に携わり、現在は電子書籍の編集・制作・出版に取り組んでおります。