第2巻「菩薩を犯す」

2巻「菩薩を犯す」

四洲連合に存在する「血の掟」を巡り、下克上の戦いの火蓋が今、切って落とされた。突如勃発した「毘沙門組」の内部抗争に否応なく巻きこまれていく元「雷電一家」の残党達。「毘沙門拳伍暗殺計画」に、死をも怖れず自ら鉄砲玉として志願したのは──。

あらすじ

医師から余命宣告を受ける飛燕会系「雷電一家」組長、雷電三三。死ぬ前に一目、娘に合わせて欲しいと離婚した元妻に懇願するも「勝手に死ね」と冷たく突き放されてしまう。
雷電の不幸は更に続く。その夜、雷電は「オヤジ狩り」に遭い暴行を受けたあげく金品を強奪されてしまったのだ。生ゴミから流れ出した汚水の中で一人啜り泣く雷電。だがそんな彼に、喪服の青年が救いの手を差し伸べた。
人外の魔性の美貌を持つ若者──伏見一矢は、自身の亡き父も極道だったと言い、雷電を父と慕って身も心も〝すべて〟を捧げた。雷電と伏見、そして若頭の荒鷲による、倒錯に満ちた目眩く官能的な日々。

だが、そんな雷電を再び不幸が襲った。「雷電一家」若頭──荒鷲零士配下の不良少年グループが「毘沙門組」の縄張りを荒していたことが毘沙門サイドに発覚してしまったのだ。
相応の落とし前をつけるよう厳しく迫る「毘沙門組」若頭──毘沙門拳伍を前に、雷電一家の上部団体「飛燕会」会長の乙式陸男は、長年の子分である雷電を、保身の為にいとも容易く絶縁してしまった。

断指と絶縁の衝撃で病床につく雷電三三。そんな雷電の前に現れた驚くべき人物とは?雷電一家の運命や如何に──。