■非情の世のやるせなさ、その暗闇の中を血反吐を垂れながら歩き続ける彼らの姿が頭から離れず、読み終えてから数々のエピソードを思い浮かべては、涙まじりイメージをこね回して余韻に浸っています。悲しみの底から天を仰ぐような重厚な世界、広がった曼荼羅をラストに向けて一気に収束させるパワーに圧倒されました。実は中盤に差し掛かったあたり、怒涛の展開続きで負の世界の圧と取っ組み合い「この作品、最後まで読み通せるんかしら」などと途方にくれていました。それも杞憂、キャッチ―でショッキングなコピーも霞むくらい、人間模様が深く心に残る宝石でした…。ううっ。どんなに苦労されてこの世界を練り上げられたのかと、参考文献を流し見するだけでも気が遠くなります。このお話をこの世に生み出してくださった佑海さんの、はかり知れない愛と勇気、そして驚異の筆力に畏怖の念を胸に抱きしめています。千優が哀しい、それ以上に隼斗が切ない。語彙が足りません。このふたりの繋がりがもうインパクト大で、螺旋に連なる人々が個性バリ立ちで。個人的には影の立役者『羅刹将至』氏がお気に入りです。あの人は…報われない…でも彼からは運強さと希望を感じます。ずっと見ていたい(ポッ)久々にこんな楽しい気持ちになりました。またこの先も外伝を作り上げてくださるのかと思うと、心浮きたつ思いです。(S様)
■硬派、ハード、イノセント。この手の本にありがちなラノベっぽさ、ファンタジーっぽさがなく、裏世界の膨大な取材力を背景に感じるノンフィクション的な作風がお気に入り。(M様)
■私の中で今、最も存在が大きい小説。墓に入れたい・心中したいくらい好きな作品シリーズです。「暗黒官能極道BL小説」をうたう、ハードで濃厚な作品。とにかく実録ものなのではと思うほど、リアルさがすさまじい。主なモチーフは「ヤクザ」ですが、そのヤクザを通して「生きづらさ」「近現代日本の差別史」「美しさ」……様々なものが描かれています。コンプライアンスが声高に叫ばれるこのご時世ですが「ヤクザ」を通さなければ描けなかったであろう物語です。重い話のはずなのに重戦車のごとくザクザクと読み進められ、どんでん返しにつぐどんでん返しも魅力。公式サイトには登場人物のイラストや名前の読み方、組織図が載っているので、イメージしやすい・覚えやすいです。固有名詞の羅列が苦手な方でも安心。(A様)
■デビル・クロニクルシリーズをこの2日で時間も忘れて読み耽り、物語の構成・表現の重厚さと残酷さに打ちのめされて、今、完全に虚脱状態にあります。 この打ち震える感動をお伝えするのに、リプで書くと、引用が永遠に続いてしまいそうになるので、改めてDMさせて頂きました。 お目汚しかもしれませんが、暇つぶしにでも読んでいただけますと、幸いです。 最初に、外伝の潜狼の存在を知り、そのあらすじを読んで、とても興味を惹かれたのが始まりです。Kindleで1巻の試し読みをし、気が付けば、あれよあれよと作品の世界にのめり込んでおりました。 今、外伝含めて全シリーズを読み終えて、改めて、何が一体こんなに私の心を揺さぶったのだろうと考え、やはり第一に、圧倒的に世界観が好きすぎる!!これだと思いました。 私もアウトローやヤクザ、そして部落などの差別の歴史に焦点を当てている作品に強く惹かれるところがあり、これまでに商業・創作どちらの漫画も小説も読んできました。 その中で、ここまで感情移入してその世界に没頭できた作品は、デビル・クロニクルが初めてでした。没頭できたもう一つの理由に「差別」を丁寧に、そして容赦なく表現していたのもあると思います。 現在私は四十代なのですが、大阪堺市出身で、小中学校では、それはもう恐ろしい厳しさで「部落」「穢多非人」の歴史を学びました。しかし、どんなに授業で差別への戒めを習おうと、部落出身のクラスメイトに向けられる保護者たちの薄い蔑みの視線は常に側にあり、今でも忘れることができません。 人間から十年単位では容易に引き剥がせない悍ましい選民意識を、デビル・クロニクルでは、ただ書き連ねるのではなく、その世界とキャラクターたちのバックグラウンドに鮮やかに落とし込み、打ちのめして表現されていた事に、私は感嘆いたしました。今もまだ、興奮が冷めず、背筋がザワザワしています。 本当に素晴らしかったです。 キャラクターたち全ての過去が苦しく、生への渇望がありながらもそれすら踏み躙られてゆく現実。それでも、最後まであがき続けてそれぞれの「愛」を貫く登場人物たちも、最高に好きです!!誰が1番とか決めれない!!となった作品も、デビル・クロニクルが初めてです(笑)あぁ、本当に、私は久しぶりに、心を震わせることができました。 デビル・クロニクルに登場する全てのキャラクターたちのお陰であり、そしてそれを生み出し、そして作品を書ききり、そして世に送り出してくれた稲荷様に、心より感謝いたします。 ありがとうございました。 大変なご時世ではありますが、心と体ともに、健やかでお過ごし下さい。 新しい作品も、楽しみにしております。 決して、ご無理なさらぬ様に。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(M様)
■最近、極道ものBL小説を読み漁ってるのですが「デビル・クロニクル」は本格的でエロさと暴力と感情がすごくてとにかく圧倒された……。Amazon unlimitedにもあるので極道もの好きな方にはオススメしたいです。極道を構成する社会背景など描かれていて、BL小説の枠を超えるというか今まで読んだことがないテイストで良い意味での衝撃を受けました! 引き込まれて土日で一気に読みました。素敵な作品をありがとうございます。(U様)
■ 一気に読んだ。 小説を読んで「うおぉ」って声と涙が漏れたのなんて、ん十年ぶりだった。 苦しかった。(M様)
■約1週間かけてじっくり読んだけど、めっちゃくっちゃ面白かったです……。バッキバキの縦社会だからこその忠誠心と下克上が入り乱れる世界観、ほんと性癖……ひぃん (K様)
■デビル・クロニクル。全7巻読了しました とにかく圧倒的で凄かった。ラスト部分で冒頭まで一気に繋がり「ああ…」と全てに納得する作品。そしてラストのあの人の選択がまた見事。カッコイイ。壮絶すぎる人生を歩むキャラ達。胸が痛くなるけど惹きつけられる。この小説を生み出してくれた作者様に感謝を。(A様)
■『BL小説』の読者の大半は女性の筈だしロマンチックな気分を求めて読む、であろうから予定調和に物語が展開し終結に至っていくのが読者のニーズ、だろうを頭の隅に置いて取り組みます。つまり執筆者も読者もある程度の加減は織り込み済み、みたいな。ところがそういう物差しで天野さまの作品を拝読していくと、『デビル・クロニクル』のメインの2人に降りかかる世間の過酷さ、未成年の無力さを微に入り細に入り書き込む筆力に、ふと「アレ? これってまるで普通の中間小説?」と感じる時があるのです。BLにありがちな手加減が無いところに強く惹かれました。隼斗と千優、何とか“ふつう”に幸せになりますよう。(T様)
■私はヤクザものが大好きでBLにたどり着きました! ヤクザものは大体人物が多いので相関図はものすごくわかりやすいです。もう、相関図見てるだけで色々想像しちゃって楽しいです。ヤクザの肩書も見るだけで興奮しちゃいます。でも、天野さんの人物や背景の描写が丁寧なので、えっとこれ誰だっけ? ってのが無いです。1番感動したのが轟介さん? あの、ピアスの描写が細かくて、多分作者さんが思い描いてる轟介さんと私が想像してる轟介さんはきっと近いものがあると思います! 長々書いちゃいましたが、主人公サイドだけが正義じゃないと私も思います。隣の人も敵な人もその人その人の仁義があり私情があるのだと思います。物を生み出すというのはすごくパワーのいることだと思います。暑い中なのでお身体気をつけて頑張って下さいね!(F様)
■久し振りの普通のボーイズラブ小説、という印象を受けました。王道ですね。変化球な小説も面白いのですが、真っ向上段で青春と裏社会とを行き来してる隼斗と千優の設定がなにより魅力的です。隼斗には特殊な環境の頂点で育ったという気苦労があるようですが、千優の不幸につぐ不幸には同情しかありません。(C様)
■なかなか時間が取れずようやく念願叶い続きを読むことが出来ました! 壮大でした! 一話の話がものすごく深く、時に閉ざされた世界の闇の世界を描き、時にインターナショナルであり、まぁ壮絶壮絶……。でも。すごく引き込まれて読みました。いつも思うのですが、天野さんの書く話がとても専門的ですごく調べられていらっしゃるのがよく伝わります。文章からエネルギーが放出されていますのも。いつも楽しくドキドキしながら読んでいます。最終の着地点はどの辺りかなぁとワクワクしながらまた続きが読めるのを楽しみにしています。まぁ個人的には隼斗を信じていますけどね。(W様)
■幼少期に大阪に住んでおり、同和の世界は身近にありました。デビクロの「タダやんと美羽」のお話はどこかぐっと心にくるものがあり、好きなエピソードの一つです。殺伐とした世界にふとした純粋な気持ち、行動にはつい涙が出てしまいます。(K様)
■デビル・クロニクルは重厚さ・陰惨さとエンターテインメント性どちらもよくばりセットだから凄いなと思う。多分心身共に消耗しているときに読んでも大丈夫。むしろ癒しになる。(A様)
■ デビクロ全巻持っています。30日発売の外伝も楽しみにしています。(K様)
■デビル・クロニクルを読むとき、あなたは知らず知らずのうちに近代・現代日本の差別史に触れている。あくまで極道官能小説だけど、それだけじゃない。ヤクザを通して色々なものが見えてくる小説。(A様)
■天野佑海さんが書く『デビル・クロニクル』が面白い! ヤクザです、バイオレンスです、エロスです、BLです! 陰謀と欲望が交錯するこの悪党だらけの物語に酔え! ハードな物語のお手本はここにある! 中途半端なぬるさを許さぬデビル・クロニクルの容赦ない世界はまさに私のスタイルに通ずるものがあるのです。(Y様)
■読み出したら止まらないですよ!(R様)
■ 天野さんのお話はとても濃密で、随所にこだわりが見受けられるので大好きです。 これからも応援します。(M様)
■デビクロ、すべてにおいて”強い”。kindleで少しずつ拝読しているんですが、補足や後書きの福利厚生の厚さといい、文体の読みやすさといい、天野さんの血の滲むような覚悟にまずウゥッてなります。(T様)
■ネタバレは割と平気な人なのですけど、デビル・クロニクルだけはネタバレ回避しておいて本当によかったと思います。1巻の時点で自分にとって大切な作品になる予感がし、自分の感想を持つ前に他者の感想・レビューがなるべく入ってこないようにしてよかったです。(A様)
■今少しずつ読み進めているのですが、驚愕する程の構成力、文章力に圧巻してしまいました。これは何としてでも最終巻まで読まねば。もうすっかり天野佑海先生のファンです。(S様)
■読みづらくて止まると言うことがなくて、すいすい行けるので、読みやすかったです。ヤクザもの美味しいです。(A様)
■読み進めるごとにそれぞれの過去、繋がりに夢中になって読んでしまいました! 七巻終わったあと「……え? え!」と何度も画面スクロールしちゃいました。(S様)
■キンドルUnlimited入ってDLして気付いたら一気読みしてた(今日洗濯しかしてない)。もっと……もっと……それからの話も読みたいよぉ……。今夜二巡目行きます。(S様)
■ お色気担当、推しの一矢が頑張ってて嬉しかったです。あんなにキレイで「おやっさん」呼びが萌えポイント一万点。(D様)
■この世界こんな素晴らしい作品があったとはってぐらい、考えさせられるストーリーで。ヤクザの仔からのパートは考え深く、本当に凄い内容でした。ほんとね、血の繋がりって感じにエロスも官能的で、魂で繋がってる感じが一次創作BL界隈で一番だなと思っちゃいました。(Z様)
■凄まじい世界だけど、一気に読んでしまいました。「差別」を書く際、作家の根底にあるものを晒すことになる。この作品では、骨肉の情、というのが何であるか、前半部分でこれでもかと書かれている。優しさは宝、その言葉の意味を考えながら、差別を受ける立場の、恐怖を思い出しました。極道という修羅、または悪魔を取り扱った作品ながら、書き手の目線は、優しく誠実であると思いました。(S様)
■差別される側の恐怖、私は子どもの頃「場面かんもく(大勢の前で言葉が出ない)」だったので、私自身の恐怖を代弁されたようなお話でした。学校が嫌いだったのではなく、怖かったんですね。丁寧な描写で、胸に迫りました。(S様)
■デビル・クロニクルを読ませて頂きました。美貌の伏見一矢がめっちゃ気になります、次はいつ出ますか? もう「子」じゃなくて「仔」が残酷で切ない。人間扱いされてないし! でも、好き、そういうの。エロとバイオレンス、ブラボーです。(S様)
■七巻打ちのめされました!! っていうかこれ続編ありですよね!? 一矢編とか、スピンオフとか!?(D様)
■「デビル・クロニクル」の第一巻を読み終えました。千優と春山先生の過去エピソードが、いちばん胸に残りました。家族思いで優しい千優くんが好きです。面白かったので、次巻も読みます。(M様)
■すごく読み応えがあって楽しみにしていました。雷電の組長さんと伏見さんの話はなかなか胸に響くお話だなぁと感動しました。(R様)
■ 錯乱して・読了ハイになっているだけかもしれないけど。 記憶にある限りでは人生2度目の「生きていてよかった」、そして「生きよう」なう。相変わらず「生きたい」という感覚は分からないけど。 わしの中で「ネタバレ厳禁」の代名詞がデビル・クロニクルになったね。もうあの頃には戻れない。 (A様)
■降魔白雪ちゃんという美少女が登場する『デビル・クロニクル』!皆さんこのハートフルな愛溢れる作品を読まずして死ねるのか?(Y様)
■読了! タイトルが本文中に出てくるなど、怒涛の展開。前半では、朝から泣かされました。(S様)
■厳つい見た目に反して乙女な轟介君はいいキャラしてますぞ! ハードな極道モノでありこってりBLはコレで決まり!(Y様)
■来月買って読むって言ったのは嘘だ。気になりすぎて全部読んじゃった。 途中泣いちゃったよね~可哀想すぎて~。千優くんの言葉を思い出して泣いてしまう……ダメージが~。(O様)
■天野先生執筆のデビル・クロニクル、読ませていただきました! 改めて、素晴らしい作品を執筆していただき、ありがとうございます! 今後のご活躍を楽しみにしています。ちなみに『潜狼』も購入しました! 読みます!(K様)
■疲れた日々の癒しとして、楽しく読ませていただきました。 キャラクターの深掘りに設定、過去から言葉まで、凄く勉強になります。(K様)
■潜狼をまた読んでしまった…。私の中では、デビクロ本編の人物達よりこの主人公の生い立ちが誰よりヘヴィでつらたん…。 何度でも叫びますが、デビクロシリーズはほんっとにエンタメヤクザものではなく、むっちゃくっちゃ重厚な人間讃歌なんで、男も女も読んでほしいよっ!いっつも同じことしか言えないんだけど、とにかく読んで、みんな、お願い…。一周目は衝撃すぎて息が止まるので酸素欲しい。 二周目は感情が暴走しすぎてバスタオル欲しい。 (M様)
■ 暴力と愛が表裏一体となってぶん殴ってくる作品なんです。 愛と悲しみは切り離せない。(M様)
■デビクロの暴力飯場の隼斗が好きすぎて何度も読み返す。 絶望の果てに、ぼんやりと底辺を彷徨ってるのが癖にぶっ刺さりすぎて、恋してるんだと思う。(M様)
■ 記憶に刻まれる名作と言っても過言ではない程作り込まれた世界観とキャラクター背景、怒涛に押寄せる現実の理不尽さや悲惨さを目の当たりにした後、ほんのささやかな幸せに身を委ねるキャラ達に唸るしかない(訳:語彙力なくす)。そのおかげで考察や妄想が楽しくなるのがデビクロです…。(K様)
■デビル・クロニクルシリーズは、セルフパブリッシング史上に残る凄まじい作品だと思う。極道(ヤクザ)を通して描かれた「地獄」は読者の胸を容赦なくえぐる。が、最後にはちょっぴり救済されるような、ハッピー/バッドエンドを超越した「カタルシスエンド」。(A様)
嬉しい御感想、本当にありがとうございました!
稲荷矢紘(天野佑海)